遺族の大きな悲嘆に触れ、コンシェルジェを起業する動機となったのが、2005年に起こったJR福知山線脱線事故です。
思えば、40年前に所属していた鉄道研究会での4年間が、移動手段としての鉄道の魅力を知り、関心を深めるきっかけになったのでしょうか。
私は事故当時、2年足らずの期間ですが、香典返しの会社で外交セールスマンでした。
翌年の起業につながる仕事でしたが、故人はこの時すでに75歳以上の高齢者ばかりで、遺族の悲嘆に直面する機会はほとんどありませんでした。
しかし事故・災害による死は悲嘆そのものであり、107人が犠牲になったこのJR福知山線以前にも大きな鉄道・航空機事故は何件もあり、中でも日航ジャンボ機墜落事故(1985年)は520人が亡くなっているのです。
JR福知山線事故以来、私は人が亡くなるニュースを聞き流すことができなくなりました。そして事故から7年後の2012年12月に、初めて尼崎市の事故現場へ慰霊に行ってきました。
今年は15年目の慰霊式がコロナウイルスの感染拡大で中止になったそうですが、鉄道・航空機の安全を祈り続けたいと思います。
伊藤嘉章
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